比較の続き

3曲入りミニアルバム『Going on』ニューリリース。
よろしければご視聴下さい。
さて、ベイヤーダイナミック DT770 PRO 80とジャーマンマエストロ GMP 8.35 D MONITORの比較の続きである。
では重要な音質について。
高音域に関してはどちらも充分に出ていて、尚且つ刺さるようなことはナイ。
ジャーマンマエストロは若干硬めな印象。
ベイヤーダイナミックは繊細ではあるが、ちょっと出すぎかもしれない。
先日の記事でも書いたが、イコライザーでちょっと高音域を足したような感じ。
中音域はジャーマンマエストロの方が分厚い印象だ。
ヴォーカル、ギター、スネアなどがかなり前に押し出してくる感じ。
ベイヤーダイナミックも充分出ているとは思うが、高音域がキツイせいでやや引っ込んだ印象を受ける。
低音域。うん、これは他の音域との相対的なモノだと思うが、ベイヤーの方が出ている感じ。ただジャーマンマエストロの方が引き締まった感じがあり、ドライブ感では上だと思う。
音場はベイヤーの方が広い。
これが高音域を強く感じる要因の一つかもしれない。
とにかく残響音がかなり響く感じになるので。
解像度は両者ともかなりのレベル。
きっとこれ以上の解像度を持つヘッドフォンってのはいくらでも在るのだろうが、とりあえず不満が残るようなものではナイ。
う~む、ややドンシャリ寄りで音場が広いベイヤー、押し出しの強い中音域と引き締まった低音でドライブ感を演出するジャーマンマエストロ。
正直言ってどちらが良いかは、ほとんど好みや聴くジャンルによって変わりそう。
その実力のほどはほぼ互角だと思う。
クラシックやジャズだったら、その音場の広さでベイヤーに軍配が上がるだろう。
ただベイヤーは金物(シンバル)がやたらと鳴るロック系だと高音がキツ過ぎる。
対してジャーマンマエストロはロック系が得意でグイグイとドライブしてくれる。
ちなみに私はどちらが好きか?と問われれば、基本的にロック中心で聴くのでジャーマンマエストロかな。
ただし、これはどちらも自宅で充分に聴き込んだ末の結論である。
店頭での視聴だったら、音場やレンジ感が広いベイヤーを選ぶ可能性は高い。
ってな感じで、私はジャーマンマエストロを選んだが……。
両者を比較してみてやはり市場ではベイヤーが勝つよね!とも思った。
ドイツ国内ではどうだか知らないが、少なくとも世界的な規模で考えればベイヤーの知名度の方が遥かに上だろう。
ジャーマンマエストロにとって”互角”程度では勝負にならないだろう。
イヤ、この夏ジャーマンマエストロに出会って非常に気に入ってしまった私としては、もっと日本市場でもとり上げて欲しいのだが。
ちなみに、ジャーマンマエストロにはこのGMP 8.35 Dのケーブルが脱着できるタイプも発売されているが、日本での発売はナイ。う~ん、個人的には欲しいのだけどね(笑)。
ってな感じで、ベイヤーダイナミック DT770 PRO 80とジャーマンマエストロ GMP 8.35 D MONITOR。どちらにも満足している。
もうしばらくはヘッドフォン買わないぞ!と。
またね。
楽曲発売中!!
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