宇宙人
私は今でこそ歌も歌っていますが、若い頃はギター専任(仙人)でした。そしてもちろん、上京したての20代の頃はバンドで活動していました。きょうはその時の昔話。
バンドは私とベースとドラムの3人だけで、ヴォーカリストがいませんでした。最終的には私がヴォーカルも兼任することになるのですが、それは苦肉の策だったのであり、最初はヴォーカリストを探していました。80年代から90年代初めの頃、メンバー募集をするための方法は、技術系の音楽誌のメンバー募集の欄に告知をするというのが一般的でしたが、今ではウェブ上とかでやるんですかね? それとも、未だにこの方法は使われているのですか? というわけで、雑誌にヴォーカリスト募集の告知を出したわけです。
これって、やったことある人はご存知だと思いますが、けっこう連絡って来るモノなのです。10件~20件ぐらいは普通に来ます。もし、ほとんど連絡が来なかったとすれば、募集条件が相当いびつなんだと思われます。例えば、
“当方ギタリスト、ちょっと性格に難があるかもしれないけど、それはそれ。腕の方はまだまだこれからだけど、無料で使える専用の練習スタジオを持っているバンド優先!あと宿泊場所とかも有ると尚可!!”
優先!尚可!!じゃねぇ~よっ!!って感じですね。まあ、こんな人はいませんが(笑)。
というわけで、電話やハガキで連絡が来た人の中から、良さそうな人を選んでこちらの演奏したテープを送り、それに対して良い感触を持ってもらえれば、スタジオで一緒に音を出してみるという流れなわけです。で、テープを送ってみた人の中で、ちょっと忘れがたい人がいたのです。
とても興奮しながら電話をしてきて、
“テープを聴かせてもらいましたが、絶対に俺がやるべきだと思う!っていうか、きっとギターとベースの人は地球人じゃないですよね? 実は俺も宇宙人なんです。いえいえ、隠さなくても判ってます。俺にはちゃ~んと判るんです。ドラムの人は地球人だと思いますが、充分上手いので大丈夫! とにかく俺ら宇宙人が3人いれば完璧!!”
と、こんな調子なんですよ。まあ普通はアブねぇ奴だなとお断りするんでしょうが、ベーシストが、
“面白そうだから、会ってみようぜ! それに俺らの演奏を気に入ったのは確かなんだし、俺が宇宙人なのを見破ったのは奴が最初だしな!(笑)”とか言いましてねぇ~……、まあ、スタジオで一緒にやってみることになったんです。
そして日程を決めるために彼に電話をしたのですが、今度は、
“もちろん行きます!!この日のために俺はやってきたんだから。この前だって食道ガンになってしまったが、気合いで治したし(?)。俺らの未来は開けている!”
とまあ、こんな感じ(笑)。宇宙人はガンも気合いで治るんだなぁ~。
そして、彼とスタジオで音出しをする当日。どうだったか? 彼は来ませんでした。単に人をオチョくっただけの愉快犯かとも思われますが、そうでもなくて、ちゃんとスタジオに電話してきたんですよ。
“風邪をひいてしまって、きょうは行けません。”
ベーシストが一言、
“まあ、ガンは治せても、風邪は治せねえよな!(笑)”
思うに、ただのヤク中だったんだろうとも思いますが……。ちょっと会ってみたかったんだよなぁ~。


バンドは私とベースとドラムの3人だけで、ヴォーカリストがいませんでした。最終的には私がヴォーカルも兼任することになるのですが、それは苦肉の策だったのであり、最初はヴォーカリストを探していました。80年代から90年代初めの頃、メンバー募集をするための方法は、技術系の音楽誌のメンバー募集の欄に告知をするというのが一般的でしたが、今ではウェブ上とかでやるんですかね? それとも、未だにこの方法は使われているのですか? というわけで、雑誌にヴォーカリスト募集の告知を出したわけです。
これって、やったことある人はご存知だと思いますが、けっこう連絡って来るモノなのです。10件~20件ぐらいは普通に来ます。もし、ほとんど連絡が来なかったとすれば、募集条件が相当いびつなんだと思われます。例えば、
“当方ギタリスト、ちょっと性格に難があるかもしれないけど、それはそれ。腕の方はまだまだこれからだけど、無料で使える専用の練習スタジオを持っているバンド優先!あと宿泊場所とかも有ると尚可!!”
優先!尚可!!じゃねぇ~よっ!!って感じですね。まあ、こんな人はいませんが(笑)。
というわけで、電話やハガキで連絡が来た人の中から、良さそうな人を選んでこちらの演奏したテープを送り、それに対して良い感触を持ってもらえれば、スタジオで一緒に音を出してみるという流れなわけです。で、テープを送ってみた人の中で、ちょっと忘れがたい人がいたのです。
とても興奮しながら電話をしてきて、
“テープを聴かせてもらいましたが、絶対に俺がやるべきだと思う!っていうか、きっとギターとベースの人は地球人じゃないですよね? 実は俺も宇宙人なんです。いえいえ、隠さなくても判ってます。俺にはちゃ~んと判るんです。ドラムの人は地球人だと思いますが、充分上手いので大丈夫! とにかく俺ら宇宙人が3人いれば完璧!!”
と、こんな調子なんですよ。まあ普通はアブねぇ奴だなとお断りするんでしょうが、ベーシストが、
“面白そうだから、会ってみようぜ! それに俺らの演奏を気に入ったのは確かなんだし、俺が宇宙人なのを見破ったのは奴が最初だしな!(笑)”とか言いましてねぇ~……、まあ、スタジオで一緒にやってみることになったんです。
そして日程を決めるために彼に電話をしたのですが、今度は、
“もちろん行きます!!この日のために俺はやってきたんだから。この前だって食道ガンになってしまったが、気合いで治したし(?)。俺らの未来は開けている!”
とまあ、こんな感じ(笑)。宇宙人はガンも気合いで治るんだなぁ~。
そして、彼とスタジオで音出しをする当日。どうだったか? 彼は来ませんでした。単に人をオチョくっただけの愉快犯かとも思われますが、そうでもなくて、ちゃんとスタジオに電話してきたんですよ。
“風邪をひいてしまって、きょうは行けません。”
ベーシストが一言、
“まあ、ガンは治せても、風邪は治せねえよな!(笑)”
思うに、ただのヤク中だったんだろうとも思いますが……。ちょっと会ってみたかったんだよなぁ~。


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