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    自分が気持ちよくなければ……

     昨日は新曲のテンポ・エディットってのをやっておりました。宜しかったら過去記事も参照していただけますと、本記事をスラスラと読めるかもしれません。

     さて、ロックという音楽ってのは最初から最後までほぼ一定のテンポで進むことが多いです。しかしながらこの“一定のテンポ”ってのが曲者でして、まったく正確にブレることなく機械的なテンポを刻まれちゃうと、意外と気持ちよくないんだよ!?ってのは、音楽界ではけっこう常識になっています。多分。

     何か楽器を弾ける方は、最初から最後までメトロノームの正確なテンポに合わせて、お気に入りの曲を通して弾いてみて下さい。ねっ!?この曲は最初から最後までテンポは全く同じだと思っていたのに、ここはもっと速くいきたいとか、遅くしたいという部分が出てくるでしょ!?より気持ちよく!!とかよりカッコよく!!ってことを考えるとテンポってのは機械的に一定ではダメじゃん!?ってことがお判りになるかと思います。

     ってなワケで、私は自分の楽曲ではこのテンポ・エディットのを重要な作業だと考えております。で、今回は別に知りたくもないでしょうが、私がこれをどうやっているかというのを、書きたいと思います。

     ほとんどの曲は、イントロからエンディングまでず~っとバッキング・ギターが鳴っています。そしてそれを弾くのは当然私ですから、まずテンポは一定で一曲を通して何度か弾いてみます。すると必ず自分で弾いていて、「ここはハシった(速くなる)方が気持ちよく弾ける!!」とか「モタった(遅くなる)方がカッコよく弾ける!!」と感じる部分が出てきます。

     つまり、逆に言うと、一定のテンポでは“気持ちよくない弾けない部分”ってのがあるんですな。やっぱり、演奏者が気持ちよくないと感じる部分は、それを聴いている人達も気持ち良いわけがナイと思います。昔、お笑いのエライ人が「自分が笑えないものをお客さんが笑えるはずがない!!」と言っていたと思うんですが、それと同じだと思います。

     ってなワケで、私は自分の感性を信じて、自分が弾いていて気持ちよく感じるように、部分的にテンポを速くしたり遅くしたり調整していきます。そして最終的に一曲通して全く違和感なくギターを気持ちよく弾けるようになるまでこれを続けるってワケ。

     ところで、実を言うと“私が弾いていて気持ちイイ”からと言って必ずしも聴いている側も“気持ちイイ”とは限らないんです(笑)。まあここが如何に一致するか?っていうか、リスナー側と接近できるか?ってのが結局のところ才能って話なんですな。

     まあ、そんなこんなで日々這いつくばっている鈴木でした。またね。
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    プロフィール

    鈴木浩憲
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    人とは一風変わった音楽哲学を持ったギタリスト/シンガーソングライター。オフィシャル・ウェブサイトでは、オリジナリティあふれるロック・ギター講座を展開。


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