ギター・コレクター
まだ私が10代の頃、今思うと自分は10代の頃からけっこう精神的に“ジジイ”だったような気がするんですが(笑)、将来お金が自由に使えるようになったら、絶対 “ギター・コレクター” になると思っていたんですよ。とにかく、欲しいと思うギターは片っ端から買ってやろうと思っていたんです。で、雑誌によく有名ギタリストの “ギター・コレクション” が載っていたりすると、ホント羨ましくてねぇ~。自分もこんな風になるんだと考えていたわけです。その時私は、まだ1本しか持っていなかったんですけどね。
それで、その当時の“ギターマガジン”だった思うんですが、増刊号でギタリストの “ギター・コレクション” を紹介するという特集記事がありまして、その時のことで今でも非常によく覚えている出来事があるのです。
著名な日本人のギタリスト15人ぐらいが載っていたと記憶していますが、共通の質問事項がいくつかあってですね、「一番お気に入りのギターは?」とか、「今欲しいギターは?」とかそういう感じのモノでした。で、やっぱりギタリストはギタリストであるのと同時にギター・マニアだったりしますから、「今欲しいギターは?」という質問には嬉々として答えているんですよ。みなさん1本だけに留まらず、「そこまで訊いてねぇ~よ!(笑)」ってところまで話が止まらないという感じでした。
ところが、その中に一人だけ、
「現在持っているモノで充分満足している。」
と答えているギタリストがいたんです。まあ名前は伏せておきましょう(笑)。で、実はそのギタリストのコレクションは、決して他のギタリストに比べて高価なモノが並んでいたわけでなく、本数も少ない方でした。加えてそのギタリストは、当時その中でも最も稼いでいるのでは?と思われているギタリストでした。当時の鈴木少年は、そのギタリストの気持ちがまったく理解できませんで、「何を言っているんだろう?」という感じですらありました。一応そのギタリストの名誉のために言っておきますが、彼は決して “ケチ” だという評判の人ではありませんでした。
私はそれから4、5年ぐらいの間に2本の新品のギターを手に入れ、またしばらくして友人から1本譲り受けて、25歳ぐらいの時に現在持っているギターがすべて揃ったのです。これで4本になったわけですが、その当時はまだまだ欲しくなるだろうと思っていたんです。
ところがそれ以降、ギターが欲しくなることはず~っとありませんでした。まあ、ホントにごく最近、“新しいギター”を自分で鳴るようにしていく過程を味わいたいなぁ~と思って、当ブログでも “新しいギター” なる記事を書いたりしましたが、実を言うと私の音楽制作の道具としての “新しいギター” って別に必要ないんです。ホントのことを言っちゃうと、件のギタリストの言葉にあるように、
「現在持っているモノで充分満足している。」なんです!
結局、私には “ギター・コレクター” としての資質が無いんですね(笑)。若い頃は例のギタリストの言葉に対して、
「何言ってるんだ、この人!?」って態度だったのに、今はそのギタリストの気持ちが凄く良く判ります。イヤ、ホント!謝りたいくらいです。私がバカでした(笑)。


それで、その当時の“ギターマガジン”だった思うんですが、増刊号でギタリストの “ギター・コレクション” を紹介するという特集記事がありまして、その時のことで今でも非常によく覚えている出来事があるのです。
著名な日本人のギタリスト15人ぐらいが載っていたと記憶していますが、共通の質問事項がいくつかあってですね、「一番お気に入りのギターは?」とか、「今欲しいギターは?」とかそういう感じのモノでした。で、やっぱりギタリストはギタリストであるのと同時にギター・マニアだったりしますから、「今欲しいギターは?」という質問には嬉々として答えているんですよ。みなさん1本だけに留まらず、「そこまで訊いてねぇ~よ!(笑)」ってところまで話が止まらないという感じでした。
ところが、その中に一人だけ、
「現在持っているモノで充分満足している。」
と答えているギタリストがいたんです。まあ名前は伏せておきましょう(笑)。で、実はそのギタリストのコレクションは、決して他のギタリストに比べて高価なモノが並んでいたわけでなく、本数も少ない方でした。加えてそのギタリストは、当時その中でも最も稼いでいるのでは?と思われているギタリストでした。当時の鈴木少年は、そのギタリストの気持ちがまったく理解できませんで、「何を言っているんだろう?」という感じですらありました。一応そのギタリストの名誉のために言っておきますが、彼は決して “ケチ” だという評判の人ではありませんでした。
私はそれから4、5年ぐらいの間に2本の新品のギターを手に入れ、またしばらくして友人から1本譲り受けて、25歳ぐらいの時に現在持っているギターがすべて揃ったのです。これで4本になったわけですが、その当時はまだまだ欲しくなるだろうと思っていたんです。
ところがそれ以降、ギターが欲しくなることはず~っとありませんでした。まあ、ホントにごく最近、“新しいギター”を自分で鳴るようにしていく過程を味わいたいなぁ~と思って、当ブログでも “新しいギター” なる記事を書いたりしましたが、実を言うと私の音楽制作の道具としての “新しいギター” って別に必要ないんです。ホントのことを言っちゃうと、件のギタリストの言葉にあるように、
「現在持っているモノで充分満足している。」なんです!
結局、私には “ギター・コレクター” としての資質が無いんですね(笑)。若い頃は例のギタリストの言葉に対して、
「何言ってるんだ、この人!?」って態度だったのに、今はそのギタリストの気持ちが凄く良く判ります。イヤ、ホント!謝りたいくらいです。私がバカでした(笑)。


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