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    ミックスダウン

     楽曲を最終的にミックスダウンする作業ってのがあるんですが、まあ要するに、それまで録音された20チャンネルとかのパートを、普通にみなさんも聴けるように、左右の2チャンネルにまとめることなんですが、この作業は非常に神経を使うんですよ。

     たとえば、それぞれギターとかドラムが良い音で録音されていたとしても、全部がミックスされた状態でも良い音に聞こえなければ意味がないわけです。音が鳴っている空間は限りがありますから、それぞれのバランスを巧くとらないと、せっかく録音されているパートが全然聞こえなくなったりします。

     それでヘッドフォンを使って根を詰めることになるんですが……。実はその時に“ベスト”な音だと思っていても、全然間違いだったりするのです。何故かと言うと、人それぞれで音楽を楽しむ再生環境が違うからです。すべての人が高級オーディオ、つまり原音に忠実な再生環境であるならば、アーティストはひたすら一般的な“良い音”を目指せばいいのですが、そういう人の方がむしろ少数でしょ!?

     というわけで、いろんな再生環境における妥協点というのを探ることになります。私はミックスについて偉そうなことは言えないのですが、普通は“固め”の音に仕上げると、どんな再生環境でもそれなりに聞こえるということになっています。

     それでも、単に固めの音にしただけでは、ホントに大丈夫なのか!?と不安になります。そこで私がいつもやっているのは、グレードとキャラクターの違う4種類のヘッドフォンでそれぞれ聴いてみるということです。

     通常は、自分の持っている最も高級な業界でも標準的に良い音とされているモノを使ってミックスするのですが、それでひと通りの作業を済ませた後に、それ以外の3種類のヘッドフォンでそれぞれ聴いてみます。

     それでですねぇ~、非常に困ったことになるんです。もうホント全然違う音に聞こえる時もあるんですよ。笑っちゃうのは、一番安いヘッドフォンで聴いた方が、それまでより良い音に感じる時もあるってことです!(笑)さんざん苦労して良い音にしようと努力していたのに、一体私は何をやっていたのでしょう!?でも、むしろ喜ぶべきことのような気もしますけど……。

     いつも変わりないのは、4種類すべてのヘッドフォンでモニターし終わった頃には、私自身が疲れ果てて、廃人同然になっているということですな。
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    プロフィール

    鈴木浩憲
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    人とは一風変わった音楽哲学を持ったギタリスト/シンガーソングライター。オフィシャル・ウェブサイトでは、オリジナリティあふれるロック・ギター講座を展開。


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